お城の公式サイト開設率を調査しました

攻城団では3月末(3月18日〜22日の5日間)に「日本100名城」および「続日本100名城」に選定されている国内の主要な200城について、公式サイト開設率を調査したところ、確認できたのは60城でした。

30%――これが現時点におけるお城の公式サイト開設率です。

今日はこの数字をきっかけに公式サイトを開設すべき理由についてお話したいと思います。

200城を調査してわかったこと

調査といってもやったことは単純で、ひとつずつ城名を入れて検索しただけです。
(ただし過去の閲覧履歴が検索結果に影響しないよう、シークレットブラウズモードで検索しました)
検索結果を見て、公式サイトはあるか、自治体や観光協会のサイト内にお城の紹介ページがあるか、Wikipediaや攻城団のお城ページがあるかをチェックして、それぞれの順位をメモしました。

今回調査した結果は末尾に貼り付けておきます

以下に調査中に気づいたことをまとめます。

公式サイトはまだまだ少ないが、つくれば上位表示される

冒頭のとおり実数では60サイト=30%(60/200)でした。
でも存在しているサイトの大半は上位表示(3位以内)されました。1位のサイトも多かったです。これはGoogleなどの検索エンジンが(スパムサイト対策の一環で)公式サイトを優先的に表示していることも関係しています。
興味深かったのは世界遺産登録で予算がついた影響なのか、沖縄のグスクはすべて公式サイトがあったことでしょうか。ただし座喜味グスクの場合、読谷村観光協会のページが1位に表示されており、本来表示させたい「世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム」のサイトが表示されないのはもったいないです。
(おそらくTITLEタグを「世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム(座喜味グスク公式サイト)」に修正すれば表示されると思います)

サイトの不備がかなり多い

せっかく公式サイトを開設して、上位表示も実現できているにもかかわらずサイトの不備が散見されました。
具体的にはいくつかありますが、おもに以下の3点です。

  • Googleマップのエラーが表示されている
  • スマホ対応できていない
  • SSL対応できていない

ほかには「ページが見つかりません」も何件かありました。

Googleマップは2018年(平成30年)に利用条件が変更され、サイトに地図を貼り付ける際にAPIキーが必要になりました(Googleマップの [地図を埋め込む] 機能を使えば不要)。
おそらく2018年以前に制作されたサイトが、この変更に対応できていないのだと思いますが、地図機能が利用できないだけでなく、エラーが表示されているのは良くない状況です。

スマホ対応、SSL対応も同様です。
この数年で一般利用者のインターネットへアクセスする利用環境は大きく変わりました。攻城団のアクセスもいまやその多くがスマホ経由になっていますが、パソコンの大きな画面用に制作したサイトしか表示されないと非常に使い勝手が悪いです。
またブラウザのセキュリティ対策が進んでおり、SSL対応(URLが「http://」ではなく「https://」ではじまる)できていない場合は警告が表示され、利用者が不安になります。

こうした不備はサイトの制作(開設)がゴールになっており、その後の運用を想定していない――あるいは予算が確保できていない――ために修正対応がされないまま放置されているのだと推察しますが、良い状況ではありません。

広告を受け付けているサイトは少ない

サイトに広告を掲載して収益を得ることはネットビジネスでは常道ですが、公式サイトで広告募集していたのは姫路城と二条城の2つだけでした。
これは収益事業をやることが運営団体の定款に記載されているのかなどさまざまな事情があると思いますが、公式サイトのアクセスを収益化して、運営費に充てることを検討しても良いと思います。

その他

とくに公式サイトが存在していないお城の場合、Wikipediaと攻城団のワンツーフィニッシュが多かったです。Wikipediaの上位表示率はほんとうにすごくて、今回の調査ではほぼすべてが3位以内に表示されていました。
(概算ですが平均の掲載順位はWikipediaは1.95、攻城団は4.12でした)

サイトの重複がけっこうありました。
県のサイトと市のサイト、さらには県の観光協会のサイトと市の観光協会のサイトとそれぞれのサイト内にお城の紹介ページがあり、検索結果に表示されていました。
このこと自体は悪いことではないのですが、情報が更新されていないケースが多いようです。それぞれのページから誘導できる公式サイトがあれば情報を一元管理できるので更新が滞らずにすむと思います。

PDFがランクインしているケースが数件ありました。
いまはスマホでもPDFを閲覧できるので致命的ではないものの、できればそれをそのままウェブに変換するだけで利便性は高まるのではないでしょうか。

今回は調査の対象外としましたが、たとえば尼崎城のように観光スポットとして力を入れているお城の場合は、200以外にも公式サイトがありました。

公式サイトはもっとも効率的で効果的なマーケティング

いまこのコラムをお読みの自治体や観光協会の職員の方はこれまで以上に公式サイトの重要性を理解されていると思います。
3月から各地で起きた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のための臨時休館について、自治体のサイトでは周知徹底ができないことを痛感されたのではないでしょうか。観光客はわざわざ自治体のサイトまでチェックしてはくれません。目的地が明確に決まっている場合、観光協会のサイトすら見ない人がほとんどです。

また現在進行形の話として、これまでのような「たくさんの人に来てほしい」だけでなく、今後は「医療体制が逼迫しており、いまは来ないでほしい」や「(マスク着用など)来るならルールを守ってほしい」といった呼びかけをおこないたい時期も出てくると思います。
また旅行者からは十分な感染予防対策をやっているのかを聞かれるでしょうから、積極的に感染症対策の取り組み状況を伝えていくことも信頼を獲得するために必要な行動です。

このように観光地側から発信したい情報の量も種類も変化し、かつ増加していく中で、情報発信のベース基地としての公式サイトは最初に着手すべきマーケティング施策だといえます。
おまけに公式サイトというだけで上位表示がほぼ約束されているのですから、開設しない手はありません。

「市役所のサイト内にも紹介ページがあり、観光協会にもある」という意見もあろうかと思います。
じっさい前述の調査でもそのことは確認できましたが、休館情報がきちんとすべてのページに掲載されていたところはほぼ皆無でした。
情報は一元管理してこそ、迅速かつ正確に伝えられるのではないでしょうか。

これから公式サイトをつくるなら

これから公式サイトをつくるなら、あるいはすでにあるサイトのリニューアルを検討される際、以下のことを注意して発注先を探すようにしてください。

  • スマホ対応、SSL対応されているか
  • ネットの最新動向についてアドバイスしてもらえるのか
  • 更新費用はいくらかかるのか

いまの時代、ウェブサイトを制作するだけであれば無料でもできます。
もちろん無料でつくる場合は余計な広告が挿入されたり、ドメイン(URL)を自由に決められなかったりと制限はありますが、それでもまず開設してみるというのは正しい判断です。

あとはどのくらい希望どおりにするかで初期費用が変わってくるのですが、大事なのはその後の運用であることを忘れないでください。
ウェブサイトは開設してからが本番です。情報をタイムリーに更新し、Googleマップの仕様変更のように利用しているサービスの状況にも対応していかなければなりません。そうしたサポートが充実しているかは事前に確認しておくべきです。
さらに望むならSNS運用などネットマーケティングのアドバイスも求められればいいでしょうね。

ただし大手の制作会社にこだわる必要はありません。
むしろみなさんのお城のことをよく知っている地元の制作会社やフリーランスに依頼したほうが真摯に向き合ってくれることも多いと思います。

最後に少しだけ宣伝させてください

ここまでは一般的な話として、お城の公式サイトを開設すべきとお伝えしてきましたが、攻城団でも公式サイトの制作・運用サービスを提供しています。
直近では丸岡城の公式サイトを制作させていただきました。

そもそも公式サイトの開設支援サービスをはじめるきっかけになったのが坂井市丸岡観光協会からの相談でした。
要点としては「観光協会の中にあるためスマホ対応など自由に修正できない。さらに更新するたびに費用がかかるため頻繁に情報をアップできない」というもので、この相談に応えるために定額制の公式サイト運用サービスを考案することにしました。

具体的には

  • 月額固定費用(9800円)で何度でも更新できる
  • 評価、クチコミ、写真など攻城団のデータをサイト内の素材として使える
  • 攻城団の公式アカウントがついてくる(通常は月額980円)

というものです。

攻城団はかれこれ6年以上のサイト運営の実績があり、今回の調査結果でもわかるようにWikipediaには及ばないまでもお城の検索結果ではそれに次ぐ順位に表示されるなど、ネットマーケティングのノウハウがあります。
(そもそも代表のぼくはネットマーケティングのコンサルタントとして長年フリーランスで活動していました)

おそらく豪華なサイトを作りたい場合は専門のウェブ制作会社に依頼したほうが良いと思います。
攻城団のサイトを見ていただいてもわかるように、ぼくらがつくるのはシンプルで見やすく使いやすいサイトです。初期費用を抑えるため、必要最小限の――でも観光客にとって必要な情報はすべて反映した――サイト構成にしてあります。

その上で攻城団に依頼していただくメリットとして、攻城団が保有するデータを利用できるようにしました。
公式サイトに投稿機能をつくるとなると開発費用が跳ね上がりますし、せっかくつくっても投稿を集めることは困難でしょう。であればすでに攻城団に集まっている投稿を利用してみませんか。

さらに攻城団のサイト内でもPRできるよう公式アカウントをおつけします。
公式アカウントはすでに岸和田城や熊川城(熊川宿資料館)、赤穴瀬戸山城など、多くの自治体や観光協会のみなさまにご利用いただいてますが、攻城団の利用者に直接メッセージを発信できる点を評価いただいています。
(今後さらに機能を充実させていく予定です)

今日のコラムで伝えたかったことは「いますぐ公式サイトをつくりましょう」ということに尽きますが、せっかく開設するのであればその効果を最大化するために、攻城団に依頼することも一度ご検討いただければうれしいです。
まずはお気軽にご相談ください。

最後に今回の調査結果を貼り付けておきます。
なおGoogleはテストのために一時的に順位を上下させることはよくありますので、たまたま調査したタイミングだけ上位表示されていなかったこともあるという点だけ付記しておきます。

お気軽にお問い合わせください

攻城団では常にプロモーションする側(みなさま)とされる側(読者・利用者)の双方が納得し、また最大限の効果を発揮できるよう、細部にわたるまで入念に企画を立案いたします。検討の結果、お断りせざるを得ないこともありますが、まずはお問い合わせください。
また常に新しい取り組みを模索していますので、掲載されていない施策についてもお気軽にご相談いただけますようお願いいたします。
みなさまのブランドを毀損することなく、ファンの拡大につながるように我々にお手伝いさせてください。

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